「機能的疾患」が得意

西洋医学と東洋医学との一番の違いは、西洋医学は検査をして身体の構造的な異常を見つけ「器質的疾患」を治すのは得意です。
「器質的疾患」とは臓器そのものに炎症や癌などがあり、検査を行えば異常がみつかる疾患のことです。
一方、「機能的疾患」とは臓器には異常が無いにもかかわらず自覚症状だけがある病態をいいます。臓器そのものには異常がないため色々な検査でも原因はわかりません。
「機能的疾患」の多くは例えば自律神経の乱れにより臓器の機能の働きが強く出過ぎたり、逆に弱かったりすることで症状が出現します。
もう一つ東洋医学では身体の過剰なものは取り去り、足りないものは補うという考えがあります。
むくみがある 場合だと身体の水分代謝が悪く余分に水(リンパ液)があるので瀉法(しゃほう)で余分なものを体外に出すようにします。
また冷え性の方だと「気」の欠如で血行が悪いので補法で補うようにします。
このように瀉法と補法、プラスとマイナス、陰と陽の相反する二つの要素で物事を捉えて施術していきます。